
まずはじめに、東日本大震災で犠牲になられた皆様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
平成19年4月、皆様方のご支援を頂いて、広島市議会議員に初当選をさせていただきました。ご支援をいただいた皆様には心から感謝を申し上げます。今期の任期もあと2カ月を残すのみとなりましたが、この4年間を振り返って、感じたことを率直に書かせていただきたいと思います。
特定郵便局長の職にあった時、郵政民営化の議論の渦中で当事者として葛藤しました。当時の小泉首相のやり方を見て、培ってきた歴史や現場を知らずに理屈と世論誘導で政治が動く空恐ろしさを感じました。現場や住民の思いを代弁できる議員になりたいと思い政治家を志しましたが、今もその気持ちは少しも変わっていません。
一方で、議員になって実際に議会で行われている議論を見てまず感じたことは、「ごく普通に暮らしている市民の意見と議会で議論されている中身とがあまりにもかけ離れている」という現実です。

その一例が、広島市のオリンピックの招致検討問題です。昨年三月に行われた定例会議の採決。議会では、オリンピックの招致検討経費などをめぐって意見が分かれました。私はどうしても当局の説明に納得ができないでいました。「1994年に開催されたアジア競技大会の負債がまだ残っている。その失敗を繰り返したくないと、市民からは招致反対の意見を多く聞いている。開催の勝算がないままに招致活動を続けるのはギャンブルであり、市民の税金をギャンブルに使ってはいけない」と一般質問で訴えましたが、結果として、秋葉市長の再議により予算は可決してしまいました。 自分の力不足を痛感するとともに、「誰かが市民の皆さんの声を伝え続けなければ…」という思いを一層強くしました。
近い将来、地域主権の時代の到来が予想され、今以上に地域住民の声を活かした政策が求められますが、地域や現場の実態は、同じ空気を吸い、同じ水を飲んだ人間でないと理解できないことがあります。だからこそ地方議員は、より一層一人ひとりの絆をつなぎ、地域の思いを掬い上げることが大切だと思います。 私も皆様の声を少しでも当局に届けられるよう一層努力をして参りたいと思います。 今後ともご指導をよろしくお願いします。
広島市議会議員 八軒 幹夫