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活動レポート&ニュース:2014年3月

安佐市民病院の移転について!

2014年3月23日

今回の2月定例会に安佐市民病院関連の補正予算が提出されました。
さる2月25日の本会議において、採決を行い、賛成25名、反対25名の可否同数で、最後は議長裁定で否決という結果となりました。

私は、反対票を投じましたが、その件に関し、多くの方々から安佐市民病院の移転に反対した理由の説明を今も求められています。

そこで、少し遅くなりましたが、反対した理由について、報告をさせていただこうと思います。
 
反対した理由は、様々ありますが、最も大きな理由は、病院の移転に対して地元住民や地元議員の理解が十分に得られていなかったことです。

安佐市民病院の移転については、地元住民の意見も賛否両論に分かれており、反対派住民の方々からは、約56,000人もの反対署名が提出され、先日は400人もの方々が広島県庁から広島市役所まで移転反対のデモ行進をされました。

また、地元の安佐北区選出議員も賛成2名、反対4名という状況にありました。

地元住民から現地建替えの請願書が提出されていたり、地元の3分の2の議員が反対している移転について、私のように現地であろうと移転先であろうとほとんど影響を受けることのない地域選出の議員が地元の意見を無視してまで、積極的に移転に賛成すべきではないと思いました。

また、地元の生活に大きな影響を与える公共施設の移転にあたっては、地元への丁寧な説明が必要だと強く思っています。

この考え方は、私の政治活動の原点にあります。

私が政治家を志すきっかけは、段原東部土地区画整理事業に審議会委員として携わったことです。

当時、前広島市長が経費の削減を目的として公共事業見直し委員会をつくり、その中で段原東部土地区画整理事業が見直しの対象になりました。「地元住民は事業の推進に賛成しながら、市の都合でここまで先延ばしにされてきた。それなのになぜ」と強く思いました。同時に歴史的な経緯やそこに暮らす人々の思いが無視されて政策が決まっていこうとする流れに、言い知れない怖れを感じました。
現場や住民の思いを代弁できる議員になりたいと思い政治家を志しましたが、今もその気持ちは少しもかわっていません。

2月25日、本会議の討論において、「今回の件は、段原再開発の時を思い出す...」と申し上げました。
それは、地元の歴史的な経緯やそこに暮らす人々の思いを十分に理解しようとせず、行政の論理で政策を進めていこうとする手法が、私の地元の段原再開発での行政の手法と同じように感じられたからです。

いつも申し上げることですが、地域や現場の実態は、同じ空気を吸い、同じ水を飲んだ人間でないと理解できないことがあります。だからこそ地方議員は、より一層地域の思いを掬い上げることが大切だと信じています。

だからこそ、今回の病院建替えにあたっては、もっと地元の意見を聞いていただきたいと思い反対したものです。

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2014/03

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